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縮絨(しゅくじゅう)っ何?

縮絨(しゅくじゅう)っ何?

ウールをせっけん液などアルカリ性の液に浸して、もみ洗いやこすり洗いをすることで、毛を絡ませて縮めることを「縮絨(しゅくじゅう)」といいます。縮絨の加減によって、やわらか仕上げにしたり、しっかり仕上げにしたりと、自分好みの風合いが調節できる自由度の高い技術です。自分好みの仕上げを見つけて縮絨する楽しみを体験してください。

仕様目的に合わせた2種類の縮絨例をご紹介します。


やわらかい風合いを出す縮絨

紡績から上がった糸は、ふわふわしていませんが、縮絨することで、

柔らかくなり、肌触りが良くなると同時に、糸が膨らむことで編み目がふさがり暖かくなるのが特徴です。


編地をしっかりとさせる縮絨(フェルト化させる)

縮絨することで編地がしっかりとするので、バッグやルームシューズなどをかっちりと立体的に仕上げたいときにぴったりの技法です。

縮絨すると作品の大きさが縮みます。

縮み具合は糸の種類や縮絨の仕方によって異なります。制作前に必ずサンプルを縮絨して、縮み具合を確認してください。


やわらかい風合いを出す縮絨方法

用意するもの

  • 手洗い洗濯用中性洗剤(あまり縮ませたくない場合はウールマーク(おしゃれ着洗い用)の洗剤がおすすめです)
  • タオル
  • お湯約40度
  1. 洗剤を溶かしたお湯に編地を約10分浸します。
  2. やさしくもみ洗いします。絞って毛羽の立ち方を確認します。
  3. 希望の風合い、サイズになるまでもみ洗いを繰り返します。
  4. タオルの上で形を整えて陰干しをします。
  5. 乾けば完成です。

編地をしっかりとさせる縮絨方法

用意するもの

  • 500mlのペットボトル
  • キッチン用の中性洗剤
  • ジップつきプラスティックバッグ
  • ぬるま湯
  • タオル
  1. 編地をぬるま湯(40度~45度くらいの温度)でしっかり湯通しをします。軽く絞って水気を切ります。お湯の温度が高いほど縮絨が進みます。
  2. 石鹸水をつくります。500mlのペットボトルに底から5mm位までキッチン用洗剤をいれ、ペットボトルいっぱいに水道水を注いで溶かします。
  3. (1)の編地をジップバッグに入れ、編地にいきわたる程度に石鹸水を振りかけてジップを閉じます。
  4. ジップバッグの上から、縦・横・斜めといろいろな方向に編地を擦り合わせ、好みのサイズになるまで揉み洗いします。
  5. 好みの編地になるまで揉み洗いをして、石鹸水を洗い流して水気をよく切ります。
  6. 形を整えて、日陰で干したら完成です。