肉屋が肉を大きな刃物で叩き切るのに使うブッチャーズテーブルのような厚い天板のテーブルです。
カラマツで作られたどっしりとした天板を支えるのは、ヨーロッパのアンティークで時々見ることのできる古いタイプの跳び箱の脚の形状からインスピレーションを受けてデザインされた脚です。全速力の走者を受け止める跳び箱の脚は、堅牢で安心感のある太い部材で構成されています。斜めに突き出した脚の先が床に着地する直線で、クイッと曲がっています。この曲がっている形状が、まるでテーブルが大地を踏み締めているようで、重い天板をグッと支えているようで、この脚の形状にピッタリなのです。
厚みがあって、重さがあるテーブルの脚は、力持ちの脚であって欲しい。軽くて透明なテーブルだったら、天使のような脚が欲しい。これはテーブルに限ったことでなくて、フォークだって、靴だって、ヤカンだって、シャベルだって、そうあって欲しいという形みたいものがあるのは、不思議だなと思います。その形が合理性と結びついていなかったとしても、それは人の願いや祈りみたいものち繋がっていて、それが、ものと人を繋ぐ愛着のタネみたいなものなのではないかと思います。
実は私たちが軽井沢の自宅で使用しているテーブルもやはり厚い天板と太い脚のテーブルです。フォークで刺されて穴が空いて、カッターで切られて傷だらけで、熱々の鍋の焦げ跡もありますが、そんな傷も気にならない粗野な山男のようなテーブルです。むしろ傷は勲章だと誇らしくも思っていそうな頼もしいテーブル。また大きくてどし入りとしたテーブルは、どんな椅子も受け止めてくれる度量の深さも持ち合わせています。山の暮らしには、ごっついテーブルがよく似合います。
サイズや形状のご相談は
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商品サイズ・仕様について
木部製作 :十川渉 長野県軽井沢
素材:カラマツ
仕上:オイル塗装
デザイン:須長檀
納期:受注製作のため通常納期2ヶ月。繁忙期は遅延する可能性あり。
写真のテーブルのサイズ:天板径1500 x 高さ 720mm
※天板のサイズはセミオーダーが可能です。注文時に天板のサイズをお選びください。
参考価格:
天板径1000mm ¥380,000(税込)
天板径1200mm ¥440,000(税込)
天板径1500mm ¥495,000(税込)