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デザインができるまで candle holder

デザインができるまで candle holder

candle holder の試作が出来上がりました。

当たり前のことだけれども

蝋燭を灯すと蝋燭は短くなります。

明るさを引き換えに、溶けて小さくなる蝋燭の質量。

その様子がやはり、電気の照明と異なる蝋燭ならではの美しさだと思います。

 

斜めに飛び出したアームの先に不安定に差し込まれる蝋燭は

燃焼して消滅していくとともに

そのバランスを安定させていきます。

それは、蝋燭の反対側に重石として設置された空洞があるから。

塊ではなく、穴が空いたパイプを重石にすることで

その穴は質量のない重石となります。

 

 

物質の消滅が可視化されていく蝋燭の美しさは

明るさと引き換えに燃焼で消えてしまう儚さです。

その蝋燭という物質が消滅してしまう現象を支える

燭台を作りたいと思いました。

 

 

 

 

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