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デザインができるまで KOJACHAIR 004

デザインができるまで KOJACHAIR 004

まずは、ダラリとぶら下がった背を正しい角度に調整するために背と座の継ぎ目部分を斜め後ろに引っ張る事を試すことにしました。

いくつかの試作を繰り返す中で、棒状の部材を座面裏にぶら下げて後脚と固定しテンションをかける事で安定した座面の形を保持することにしました。

この解決案は見事、好ましい座り心地を生み出しました。だけれども、今度は座面と背の距離が限定されることで、残念ながら折り畳みができなくなってしまいました。そこで今度は背と座の継ぎ目位置を移動することで折り畳みができるバランスを見つけ出すことができました。

しかし、今度は座高が変化してしまうことで、坐り心地が損なわれてしまい、次に座高を調整すると椅子全体が前のめりになってしまい座る事が出来なくなってしまいます。

背と座の角度、脚の長さ、回転軸の位置、全体の寸法の調整を行ったり来たり。あちらを調整すればこちらが不具合を起こすような微調整を繰り返すことで、なんとか椅子としての寸法と折り畳みの機能を併せ持ったバランスを見つけることができました。

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