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デザインができるまで KOJACHAIR 003

デザインができるまで KOJACHAIR 003

小さなスケール模型で折り畳み機構が無事機能することが確認できると次はフルスケールの試作品を製作します。だけれど、その制作には一抹の不安がありました。座と背を繋ぐカーブが椅子としての形状にを為してはいないという予感でした。きっと坐り心地が良くないに違いない。そして残念ながら、フルスケールモデルを制作して座ってみるとその予感は的中してしまいました。

背と座がハンモックのように前脚と後脚にぶら下がっている形状であるためにファブリックで作られた背と座は重力に引っ張られだらしなくダラリと垂れとても座れるような代物ではないのでした。座れば布が身体に沿って椅子として機能してくれるのではないかという淡い期待が見事に裏切られてしまいました。

何らかの方法で、座面の背面の角度を固定する必要がありました。

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