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Lagom:ほどほどインテリアVol.11

Lagom:ほどほどインテリアVol.11

Peaceful 

 

モノを選ぶにしても

モノを作るにしても

美的な基準があると思います。

その基準は一体何でしょう?

 

KONSTFACK美術大学時代の

一つ上の学年だった

フレドリックは

いつも

かぎたばこの匂いのする

熊のような大きな手で

僕の背中を力強くたたいて

豪快に笑いながら

問題ない大丈夫だと

助けてくれた。

 

僕より1年早くに

卒業すると

すぐに大きな賞を

連続受賞して

スターデザイナーになった。

 

フレドリックのデザインは

彼自身の人柄がフォルムに

見事に投影されている。

椅子も

照明も

フレドリックのようだと

彼と面識のある人だったら

そう思うに違いない。

 

フレドリックが

ずっと前に

デザインをするうえで

最も大切なのは

Peacefulな記憶と

話してくれた。

 

それは

穏やかな夏の日に

湖面に浮かぶ

手漕ぎボートの穂先に座って

ズボンを膝まで捲り

足の裏を

柔らかな湖の表面に浮かべ

滑るように進んだ

幼い記憶。

 

僕にのって

Peacefulな記憶

とはなんだろう。

 

 

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