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Lagom:ほどほどインテリア<序章>

Lagom:ほどほどインテリア<序章>

Lagom=ほどほどインテリア

1897年にスウェーデン人思想家エレン ケイが執筆した [ Beauty in the home ] には、スウェーデン人の質素な生活の中に潜むささやかな美を愛でる美的感覚が書かれています。エレン ケイは美しさの感覚は「lagom」に見出されると言います。「lagom」とは、“適度”、“ほどほど”、“ちょうど良い” などの意味を持つスウェーデン語です。気分や味や様々の状態を表されるときに使われるとても便利な言葉ですが、謙虚でスウェーデン人の人柄を表す言葉であると同時に、スウェーデン人の生き方を表していると思います。


“ほどほど”には、インテリアを楽しむための大切なことがたくさん詰まっています。

それは

“装飾主義に偏りすぎない適度な慎ましい嗜み”

“ものへの愛情と深い理解による適切な使用方法”

それから大事なのは

“ほどほどから生まれる自由な遊び心”

です。


それらの思想は現代においても脈々とスウェーデン人の生活へ受け継がれています。
それは言い換えれば、多くを求めずに、自分にとって大切なものを見つけて、何よりその大切な感覚を楽しむことだと思います。

特にスウェーデンの田舎のサマーハウスは質素で清貧な美意識が詰め込まれた空間で、私たちの憧れです。
“ほどほどインテリア” では少しずつわたしたちのちょうど良いをご紹介させていただけたらと思います。

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