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KOJA CHAIRのある風景2

KOJA CHAIRのある風景2

ストックホルムにあるレストラン『Rolf kok』  https://rolfkok.se へ初めて訪れたときのことです。

そこには椅子が宙に浮かんでいました。

正確に言えば、壁に同じ間隔で開けられた無数の直径20mmほどの穴に挿さったフックに引っ掛けられた椅子が並んでいました。その風景は、どこかで見たことがあるような既視感が懐かしい記憶をくすぐりながらも、椅子が浮遊する夢のような風景でもありました。

一目で椅子をデザインしたJOHN KANDELと照明をデザインしたJONAS BOHLINにすっかり魅了されると同時に椅子を壁にかけるという行為の面白さに惹かれました。床の上で誰かが座ることを待っている椅子たちの表情と壁に掛けられた見られる為の椅子の表情はまるで他人のように異なっていたからです。

KOJA CHAIRは、折りたたみ椅子でありながら、壁にかけることができます。折りたたみをして壁にかけるという行為は、スペースを有効に利用するという合理的で機能的な理由もありますが、同時に壁にかかっている美しさを考えてデザインされています。

狩猟の勲章である鹿の角を飾るように、または丹念に自作した自慢のバンブーフライロッドを飾るように椅子を壁に飾りませんか?

 

 

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